『大きくなったらおかあさんになりたい』
子供の頃、わたしの将来の夢は、
「おかあさんになりたい」でした。
それは、とてもささやかな夢で
結婚すれば、当たり前に手に入る
未来だと思っていました。
そんな私の初めての妊娠は、
稽留流産でした。
お腹の中で赤ちゃんの成長が
止まってしまうという、
精神的にも肉体的にも、
とても悲しい経験をしました。
毎日、寝ても覚めてもただひたすら悲しくて、
自分の身に起きた現実が
なかなか受け入れられずにいました。
他のみんなは、
当たり前に子供を授かり
ママになれるのに、
どうして、私だけこんな悲しい思いを
しなければならないんだろう・・・
私が、あの時こうしていたから?
もしこうだったら・・・と
過去の自分の一挙一動を振り返っては
自分を責めるばかり。
心にポカンと穴が空いてしまったような状態で、
大好きな友達の妊娠・出産報告も
素直に喜べなくなってしまったり、
そんな自分のことが嫌で嫌でたまらなくて、
当時、私の心は荒れ果てていました。
その後、無事に長女が産まれ
『おかあさん』になる夢が叶ったのは、
結婚して、5年目の事でした。
はじめてわが子をこの手に抱いた
あの日のことは、一生忘れません。
最初の流産の経験から、
「また、何かあるかもしれない…」
と生まれるその日まで安心できず、
最後の最後まで、不安な思いを抱えた妊娠生活でした。
だからこそ、
無事元気な産声を聞けた瞬間、
やっと安心することができて、
もう、嬉しくてたまらなくて
とにかく涙が止まりませんでした。
長女の出産で、私はこれまでの人生では
味わった事がないような、
上手く言葉で表すのが難しいほど、
大きな喜びを感じました。
こんな私だからこそ、
強く思うのです。
本当に妊娠・出産
命の誕生というのは、
本当にキセキの連続なんだと。
もしかしたら、今これを読むあなたも
過去の私と同じように、
望めばすぐに妊娠できると思っていたのに
何年もかかって不安な日々を過ごしていたのかもしれません。
他のママたちはあんなに幸せそうなのに、
どうして私だけこんな思いをしなきゃいけないんだろうと
前を向けない時期もあったかもしれません。
やっと待望の妊娠をしても、
流産や子宮外妊娠など
悲しい結果になってしまった人や
いつまで続くかわからない
ツライつわりを乗り越えたり、
切迫早産で、長い入院生活を送る事になったり、
マタニティライフは、楽しいことばかり
ではなかったかもしれませんね。
みんなママになるまでには
たくさんの物語があり、
一つも同じものはありません。
そして、妊娠・出産はきっと誰もが人生で、
そう何度も何度も経験できる事でもありません。
だからこそ、この愛おしい記憶を
とびっきりステキに
大切に残してあげたいと思っています。
新しい生命が生まれた家族の喜びも
可愛い赤ちゃんの姿も
ギュッと閉じ込め写真の中で永遠に。
今しか残せないとびっきり可愛い癒しの写真で、
これから先の長い育児を頑張る活力に。
何年経っても何度でも見返したくなり、
見るとこの頃の感情まで思い出して、
優しくてあたたかい気持ちになれる。
そんな風に一生宝物のように
大切に思えるような写真を残したい。
そんな思いを込めて、
私はニューボーンフォトを撮影しています。
Profile
はじめまして!さとうまなみです。
数多くいるニューボーンフォトグラファーの中から
見つけていただきありがとうございます。
沖縄県出身・神奈川県在住の3姉妹を育てるママです。
今では、たくさんの赤ちゃんの誕生の記念を
撮影させていただいている私ですが、
実は、私の3人の娘たちにニューボーンフォトという
この愛しい写真は残っていません。
長女次女が生まれた、9〜10年前、
当時、日本ではニューボーンフォトというジャンルは
まだほとんど知られていませんでした。
6年ぶりの出産で三女が生まれる頃に、その存在を知り
ニューボーンフォトを残すかすごく悩みました。
しかし、生まれたばかりの大切な我が子を、
一体どんな人がどんな方法で撮影してくれるんだろう?
新生児に撮影なんて負担なのかな?
私の「親のエゴ」なのかな・・・?
ネットで調べれば調べるほど、当時の私には
ネガティブ情報ばかり目についてしまいました。
ギリギリまで悩んでましたが、お金も高額だし、
やっぱり本当に安全なのか不安・・・
という思いから、私は撮影をお願いしませんでした。
後に、そのことを強く後悔したことがきっかけで
私はニューボーンフォトグラファーになりました。
私は、ママになる前からずっと小さな子どもや赤ちゃんや写真が好きで、
こども写真スタジオに勤務していた経験もありました。
だから、三女のニューボーンフォトも、
まだ抵抗力の弱い新生児期に、どこかへ出向いたり、
わざわざ誰かにお願いしたりしなくても、
自分なりに可愛く残してあげればいいやと思ったんです。
しかし、予想外に大泣きしたり、
なかなかおくるみもキレイに巻けなかったり、
全然思ったように上手くいきませんでした。
それどころか、私が考えていた以上に、
産後は忙しすぎて、毎日目が回ってしまいました。
毎日の食事に洗濯、上の子たちの学校や習い事の送迎、
末っ子の24時間体制で続く授乳やお世話。
3人目の成長は、今まで以上に一日が早く感じ、
生後二週間なんて、本当にあっという間に過ぎ去っていて、
新生活にも少し慣れてほっと一息ついた頃には、
もう体つきも顔つきも、随分と変わったように感じました。
もちろん、成長していく様子も楽しくて、
可愛さも愛おしさも日に日に増していく一方なのですが、
ふにゃふにゃで小さな身体。
妹ができて、嬉しくてたまらない娘たちの嬉しそうな笑顔。
今でも、その時の子どもたちの姿を思い浮かべると
思わず顔がニヤッと綻んでしまうほど、
私にとっては特別で、愛おしく幸せな光景でした。
生まれたばかりのあの小さな身体、
あの頃のしあわせな光景を、
もっとキレイにたくさん残してあげたかったな・・・
そんな風に、二度と戻らない日々を思い出しては、
どんどん後悔を募らせていました。
しかし、その時の後悔から、
ニューボーンフォトという撮影ジャンルについて調べていくうちに、
そのかわいさと優しさに包まれた世界観に
私は、すっかり魅了されていました。
私自身、出産で人生が変わる程大きな喜びを感じたこと、
不妊や、流産という忘れられない経験から、
妊娠出産への思いが、人一倍強かったことや、
ちょっぴり子育てに自信を無くしたり、疲れた時には
生まれたばかりの頃の娘たちの写真に
たくさんの癒しやパワーをもらっていたことから
ニューボーンフォトグラファーという仕事に運命を感じました。
「命が誕生した喜びの瞬間を残したい」
「一生ママが大切に思える、思い出に残る写真を撮りたい」
当時の私と同じように、
ニューボーンフォトに興味はあるけど、
安全面への不安を心配していたり、
どんな人にお願いしたらいいか分からない・・・と、
悩んでいるママに、この人ならお願いしたい!と、
安心して任せてもらえるカメラマンに
私自身がなりたいと思うようになりました。
今では、たくさんのご家族の記念をお任せいただき、
まなみさんにお願いしてよかったです!と
喜んでいただける事をとても幸せに感じています。
私たちは、赤ちゃんが大好きな夫婦で活動しています。
大切なお子様の安全を第一に考え、
二人体制で細部まで丁寧にポージングを行います。
ポーズの美しさや、写真の仕上がりだけではなく
撮影時間そのものが幸せな記念になれるようにと、
心を込めて撮影しています。
これから始まる子育ては、時に楽しいだけではなく、
きっとたくさん悩むことや、疲れてしまう事もあるかと思います。
でもそんな時に、このニューボーンフォトが、
あの日、はじめてこの子を抱っこした時の喜び、
この先のワクワクでいっぱいだった頃の自分の気持ち、
新生児期の幸せな記憶がよみがえり
何年経ってもあなたを癒してくれたり、
パワーを与えてくれるような、
そんな記念になれたらいいなと願っています。